澄んだ瞳に
ダメなのか……?
おじさんが、腕組みして考えてる。
無理もねぇよな……
急に結婚を前提としてなんか言われたら、簡単に答えを出せと言う方が間違ってるよな………
おばさんは、急に拍子抜けするようなことを言った。
澪に熨斗を掛けて……?
おじさんは、上手いこと言うな〜って感心してるぜ?
おまけに笑ってるし……。
俺は、これで一気に緊張が解れた。
おじさんも、息子がもう一人出来て、嬉しいと言ってくれたしな……。
待てよ……
俺が澪と結婚したら、悠哉は、俺のお兄ちゃん?
おい、おい
それだけは勘弁してくれって感じ……。
悠哉のことだから、調子に乗って、兄貴面するに決まってる。
俺の方が喧嘩もつぇーし。
バレンタインのチョコの数だって、55vs53で、俺の勝ちだったし……。
身長だって、183vs180で、俺の方がたけぇし……。
実際、俺の方が、お兄ちゃんなんだって。
誕生日、俺が11月で、悠哉は12月なんだぜ。
澪と結婚しても、ぜってえに、お兄ちゃんとは、呼ばねぇよ。
悠哉は悠哉だ。
緊張が解れたせいか、俺は、こんな暢気なことを考えていたが、また俺に緊張が走った……
おじさんが、厳しい顔をして、澪の名前を呼んだ……