澄んだ瞳に
おじさんは、澪に、俺の妻になるとは、どういうことか、その覚悟が出来るのかと尋ねた……
俺は、澪が何て言うのか、すんげぇ気になった。
17歳のあいつには……って、正直思ってた。
けど、あいつは精一杯、自分の気持ちを伝えた。
俺は、澪に、背伸びなんかすんなと言ったが、澪は澪なりに、将来を見据えてんだなっと思った。
立派だったぜ、澪……。
そして、次に俺の名前を呼んだ、おじさん……
おじさんは、俺のことを誉めた。
しかし、俺は、おじさんにお誉めの言葉をもらう程の、器の持ち主なんかじゃねぇ………
でも、澪だけは、何が何でも、ぜってぇに幸せにする、その器だけは、持っていたいと思った。
いつの間にか、俺の目に………。
誰かさんは、それを見て、きっと言うだろう。
淳の目にも涙だって……
俺は、今日、無事に、澪の彼氏になれた……
そして、将来は、息子になる、約束手形も、受け取った……