澄んだ瞳に
第六章
年の差カップルのスタート
ママが名付けた、年の差カップル誕生祝い?も終わった。
二人きりになりたいだろうからと言って、パパから、デートのお許しが出た。
私と淳は、早速、パパ公認デートをすることに……
私たちの様子を側で見ていた、お兄ちゃん……
駄々をこねた……
「いいな〜、いいな〜、淳と澪だけ、いいよな〜…」
そこにいた全員が、退いた……
もちろん、智香も……
「お前、いくつだよ…?」
と、淳に言われていた。
「……だって、俺だって、智香ちゃんと、今からデートしたいんだもーん……」
……だもーん?
やっぱり、退いた……
見るに見かねた、ママが智香に、お兄ちゃんに聞こえるように言った……
「ごめんね、智香ちゃん……こんな息子に育てた覚えはないんだけど……、智香ちゃんのご両親のお許しが出たら、デートしてあげてくれないかしら……」
「わかりました。今すぐ、電話で聞いてみます。」
「……悪いわね…」
と、ママが苦笑いする…
「いえ、私も、悠哉さんとデートしたいですから…」
「ほら〜…智香ちゃんだって、俺とデートしたいって言ってるじゃん……」
と、お兄ちゃんが言った。
すると
「何言ってるんだ、お前より、智香ちゃんの方がずっと大人じゃないか……」
と、パパに言われたお兄ちゃんは、黙り込んだ。
「…それじゃ、私、電話かけて来ます。」
と、言って、智香は席を外した……
少しして、智香が戻ってきたので、お兄ちゃんが、智香に透かさず聞いた……
「どうだった……?」
OK!!
智香が手でサインを出した
「ィエス!!ィエス!! 嬉しい――っ…」
お兄ちゃんは喜んだのだった。
そして、私と淳、お兄ちゃんと智香は、玄関先で別れて、それぞれ車に乗って、デートに行った。