澄んだ瞳に



私は、車に乗ると、すぐに淳に言った……



「淳、今日は、ありがとねっ……」



「澪……」



「……何…?」



「俺……嬉しいーーー!!」


「………………。」



「……どした?」



「……淳、変…」



「……なんで?」



「……さっきのお兄ちゃんみたいだった…」



「……えっ?」



「駄々こねた時の、お兄ちゃんみたいだった…」



「……あいつと一緒にするんじゃねぇよ!」



あっ、いつもの淳だ…



「…けど、嬉しいと思う気持ちには変わりねぇから」


「私もだよ……」



「けど…、お前のお袋さんが、澪に熨斗かけて…って言った時は、拍子抜けしたぜ……。それまでの俺は、緊張しまっくってたかんな…」



「私も……。でもママってたまに面白いこと言うのよね……おまけにパパまでも…」



「お前、そっくりだもんな…」



「……えっ…?」



「そういうとこが…」



「え〜、何が…?わかんない…」



「一生、考えてろ」



「……淳、ずるい〜」



「一生、言ってろ」



「…………。」





澪の天然は、親譲りだな…



どうやら、淳は独り言を言ってたようだった……





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