澄んだ瞳に




ママに言われたことを考えてると、あっという間に、夕方を迎えた……



午後6時


携帯が鳴った……



淳からだ……



「……もしもし?」


私は、さっきまで考え事をしていたせいで、ぼんやりした声になってしまった…

いつもの私と違う声に気付いた淳は、


『澪…何かあったのか…?』

と、聞いた…


「何もないよ。どうして…?」


と、私は普段通りの声で言った


『ぼんやりした声だったからよ……』



「えっ…そうだった?普通だよ…」



『…それならいいが…』



私は、朝淳から届いたメールを思い出した…

家に行く前に、連絡をすると書いてあった…



「淳、もう仕事終わったの…?」



『あ〜…今、そっちに向かってる……後、10分ぐらいで、着くから…』



「わかった…じゃ、待ってるね…」



『あ〜。』



電話を切った。





それから、10分もしないうちに、インターホンが鳴った…


モニターを見ると、淳の姿が映っていた…





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