澄んだ瞳に



「どう?少しは落ち着いた?」


と、智香は、私の顔を下から覗き込みながら、言った


私は、首を縦に振った。



「私に話出来る?」


と、智香が聞いている。


誰かに聞いてもらえれば、楽になるだろう…

その相手は、やっぱり智香しかいなかった。



「あのね……智香…」


私は、智香に全てを打ち明けた。



淳のお父さんたちと、急に逢うことになり、逢ったこと……


そのお父さんたちに、淳との交際を喜んでもらえて、パパたちと同じように、将来、結婚をするということも認めてくれたこと…


淳に、ずっと悩んでいた進路のことを相談したこと…
その時に、私は結婚という道を選ぶと、淳も同じ気持ちで、凄く喜んでくれたこと……



そこまでは、やっとだったが、智香に話をすることが、出来た……


問題は、その後だ……




私は、話を質問形式に変えて、智香に聞いてみた。





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