澄んだ瞳に
「私もね、好きでもない人と…なんて…って思ってたよ。でも、そうじゃないってことを教えてもらったの。」
「どういうこと?誰に教えてもらったの?」
「教えてくれたのは、いとこのお姉ちゃん…それでね、男の人って、好きでもない人とでも、出来ちゃうんだってさ…私もよくわかんなかったけど、男は本能で生きてる動物だからだって言ってたよ……」
本能で生きてるっていうのは、私にもわからなかった
でも、好きじゃなくても、出来るの?
私は、好きじゃなきゃ出来ない…
「でさ、澪が言いたかったのは、何だったの?」
ある程度、話をしてくれた智香が、本題へと話を戻した。
「私ね……淳と…その…ひとつになりたいって思ったの……それでね、私がその事を淳に言おうとしたら…淳がね……」
昨夜のことを思い出した…
淳は、お前から言うなと言って、涙を流した…
思い出すと、また涙が出てきた……
「……淳がね……私に……」
「もういいよ、澪。あんたの気持ちは、私にもわかるから……」
と、智香が言って、俯いてた私の頭を、昨夜、淳が私にしてくれたように、撫でてくれた