澄んだ瞳に
それから、私たちは、お店を一軒一軒見て回った。
すると、智香がランジェリーショップの前で足を止めた。
「澪、ここのお店に、寄ってくれる?」
そう言って、智香がお店の中に入って行った。
私も智香の後を追うように中に入った。
智香は、あれこれと物色している……
そして、
「これにする。」
と、言って、私に見せた。
白でフリルのようなレースをあしらった、ブラとパンティーのセットだった…
「それ、買うの?」
と、私が智香に聞くと、智香が言った。
「悠哉さんと、いつそうなってもいいように、持って行くんだ……勝負下着!」
「智香……」
と、私は少し顔が赤くなった。
「澪も、用意してるんでしょ…勝負下着…?」
と、智香は当たり前のことのように聞いてきた
「……してない……」
と、私が俯き加減で言うと智香が、眉をひそめた
「念のためって、あるでしょ?…澪も持って行きなよ…役に立つ、立たないは別として……」
「……う、うん……」
「そうと決まれば、澪はどれにする?お揃いにする?」
と、智香が笑った。そして一緒に探してくれた……
いろいろと見たが、気に入ったのが無くて、結局、智香と色違いで、淡い薄ピンクにしたので、お揃いになってしまった……