澄んだ瞳に
あれっ?さっきからお兄ちゃんの姿がない……
ママに聞くと、お兄ちゃんは智香を迎えに行ったということだった。
少しすると、玄関から、私を呼ぶ、お兄ちゃんの声が聞こえた……
『お〜い、澪〜…淳が来たぜぇ〜…』
「は〜い、すぐ行く〜」
そう言って、ママと一緒にリビングを出て、玄関に行った。
「お母さん、おはようございます。4日間の予定で行って来ます。」
と、淳がママに挨拶をしている。
「お世話になるわね…おまけに悠哉たちまで…」
「いえ…大勢だと賑やかになります。」
「じゃ、気をつけて行って来てね…」
「はい。では、行ってきます。失礼します。」
「じゃ、ママ、行ってくるね…」
私は、家を出て、車に乗り込んだ。
車の外では、ママが手を振って見送っていた。
淳は、軽くクラクションを鳴らすと、車を発進させた
いよいよ、今日から三泊四日の旅が始まった。