澄んだ瞳に



淳が戻って来て、ベッドの端に座った。



「お兄ちゃんに、何か用があったの……?」


と、私は淳に聞いた。



「あ〜…12時半にレストランで待ち合わせしてた」


と、淳が言ったので、私は壁に掛けられていた、時計に目をやった…


12時を少し回っていた



「まだ時間あるよ…?」


と、私が淳に言うと、淳はクスッと笑った。


淳が何で笑ったのかが、わからなかった。



「お前、起きれんのか?」

そう言われてみれば、さっきから、体に力が入らなかったのだ。


私は首を横に振った。



「……だろ?だから、悠哉に断った…」



「お兄ちゃんに、何て言って断ったの?」



「澪が、少し具合が悪いってな…」



「私、どこも悪くないよ」


「だったら、澪が頂点に達して動けねぇから…って言ってもいいのか?」


淳の言ってる意味がわからなかったし、どうして体に力が入らなかったのも、わからなかった。



「どういうこと?」


と、私が淳に聞いた。



「気持ちが良かったってこと……」


淳が言った意味がわかった途端、顔が真っ赤になって、シーツを顔に被せた。



「淳のエッチ!」


すると、淳は、ハハハッと笑った。



「どっちが、エッチなんだよ……でも、可愛いかったぜ…」



「淳の、バカ!」



私は、顔から火が出そうだった。



「バカって言ったな…もう一度襲うぞ!」



「ごめんなさい……」



また、淳はハハハッと笑った………





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