澄んだ瞳に


そして、私の唇を包み込むように、深いキスをした。

私の唇から離すと、淳が言った……

「続きは、部屋でな…」


「もぅ、淳のバカ!」


「バカって言った?なんなら、ここで続きしたって、いいんだぜ…」

と、言った淳はニヤッと笑った。


「サイテー!!」


ハハハッーと高らかに笑った淳の声は、他に誰もいないプールに響いた。


日暮れがかった空は、淡いオレンジ色をしていた。



プールから上がり、着替えて更衣室から出ると、淳たちが待っていた。

お兄ちゃんたちと、夕食の時間を決め、お互い部屋に戻った。


部屋に戻り、淳と私の水着を洗面台で洗っていると、淳が急に抱き着いてきて、「一緒にシャワーする?」と言ったので、嫌だと答えたら、「ケチ!」と言い捨てて、バスルームから出て行った。
後を追おうとも思ったが、また何かやり込められそうな気がしたので、止めた。私は、そのままシャワーを浴びて、淳のいる部屋に行くと、淳は私を睨んで、「覚えてろよ!」と言って、怒っていた。私は甘えてきたり、少しおどけて怒ったりする淳が愛しく思えて来て、「淳…だいすき…」って言ったら、淳はタバコを加えたまま、微笑んだ。


その後、淳もシャワーを終えると、お兄ちゃんたちと夕食に行った。
ガーデンテラスでBBQを楽しんだ。



旅行初日が終わった。




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