澄んだ瞳に
私は、それを口にしてはいけないことだと思いつつ、体をお越し、淳の顔を見て言ってしまった…
「帰りたくない…帰ったら、淳とは別々の暮らしになってしまう…そんなの耐えられない…」
「………………」
淳は何も答えてくれない。
きっと、返事に困っているのだと思った。
だって、かなり酷いわがままを言ってるよね…私…
私は、淳に謝ろうと思った
「淳、ごめんね…私が言ったこと、気にしないで。」
「気にするさ…」
やっぱり…淳を困らせること言ったんだね…
「ほんとに、ごめんね。」
「いや…澪が謝らなくてもいい…俺が、そう思うようなことをさせちまってるから…」
「ううん…淳は何も悪くないよ…私が勝手に思ってるだけだから…」
「違うんだ…」
「……えっ?」
「俺も、そう思ってる…昼間はお互いの生活があるにせよ、朝と夜は、お前に、俺の傍にいて欲しいと思ってる……」
「……淳…?」
「帰ったら、ダメ元で、親父さんたちに頼んでみるか……」
「…えっ、何を?」
「一緒に暮らしていいかってこと…」
そ、それって、もしかして淳と、同棲するってこと?
私は、目を丸くして、口を開けたままだった…
「そんなに驚かなくても…でも、そういうことになるだろ?」
「仮に、パパたちが許してくれたとして、そんなことが、ほんとに出来るの?」
「わかんねぇ…でも、正式に婚約してしまえば、出来るんじゃねぇ?」
「こ、こ、婚約!?」
「あ〜…いずれ結婚しますって、約束するわけだから、同棲したからって、何もやましくねぇだろ?」
「そ、そうなんだ…」
「あ〜…でも、今度ばかりは、親父さんに殴られるかもな…ハハハッ…」
淳はハハハッと笑ったけど、殴られるかもしれないのに、笑えるの?
……って、どうして淳がパパに殴られるわけ?
私は、首を横に傾げた…