澄んだ瞳に

「あー…開き直りですか…澪ちゃん?」

だから、そのちゃん付けは止めてって……
それにしても、コロコロ態度が変わるな…

「開き直ってません!!」

「じゃ、怒ってんの?」

「怒ってない…」

「じゃ、キスしてよ…」

まだ、諦めてないの?
こうやって押し問答が永遠に続くわけ?

「キスしたら、さっきの理由、教えてくれるの?」

「あ〜…もちろん」

「じゃ…淳、目瞑って?」
「目瞑ったら、澪の顔が見えねぇじゃん?」

「じゃ、出来ない…」

「…わかったよ…目瞑るから、早く…」

私が後ろを振り返ると、淳は目を瞑っていた。

私は、ゆっくり淳の唇に触れた…

すると、淳がパッと目を開けたので、淳と目が合った
私は恥ずかしくて、淳から離れようとしたら、淳に体を抱き締められ、頭は後ろから押さえられて、身動きが取れない…おまけに、不意討ちを喰らったため、体制も崩れてしまった…

私がもがいていると、淳の下が、入ってきた…

抵抗も虚しく、淳にされるがままの私だった…

やっと、淳が唇から離してくれた。


「毎朝起きる時と、俺が出勤する時は、絶対これな?」

「……へっ?」

「これが、無理なら、一緒には、住めねぇから…」

……………?

「えーーーーーーーっ!?」
毎朝起きる時?
淳が出勤する時?

はぁ〜……
私の体が持たないわ…

「あっ、それと…俺が仕事から帰ってきた時もな?」
ダメだ……
無理だ………

「澪……返事は?」

返事しないと、淳と暮らせないんだよね?

あっ…実際そうなったら、言い訳とかして、切り抜けたらいいんだ!!

「…わかりました」

「切り抜けようっていう甘い考えは、棄てろよ?」

ギクッ!!
なんで、私の心の声がわかるの?
返事なんかしなきゃ良かった…でも、返事しないと離してくれないもんね…


キスの後、また私の腕は淳に掴まれていたのだった。

「わかったら、朝食のオーダーしといて?」


「淳は、向こうに行かないの?」

私は何気に聞いていた。

「バカ!!男はすぐに起きれないの!!」と言った淳の顔が赤くなった。


…………!?
訳わかんない…

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