澄んだ瞳に
私は、淳に言われた通り、朝食のオーダーを…
「淳…何食べるの?」
『昨日と同じの…』
私は昨日の朝、頭の中にメモした、淳が食べていたものを思い出して、2つずつオーダーした。
そして、やっと淳が起きてきた。ソファーにドカッと腰を下ろすと、朝の一服…至福の時という感じで、タバコをゆっくりと味わっている。
私に煙がかからないように、少し顎を上げて煙を吐き出す…こんな時にでも、私は幸せを感じる。
でも、目のやり場に少々困っている…
淳は半パンを履いるだけで、上半身が裸なのです…
淳は、私の水着姿に慣れないと言ってたけど、私だって、淳の裸に慣れない。
心臓の鼓動が激しくなり、顔に熱を発したのがわかる
私は、少し俯いた。
「…どした?」と、いつものように淳が聞いてくる…
何もこんな時に聞いて来なくてもいいのに…
「……その…淳…裸…だから…」
すると、淳は、笑った。
だから、何で笑うのって?何か、私がバカみたいじゃん……
「さっきも言ったけど、お前って変?」
「……何が?」
「だってよ…お前さ、エッチの時は、何も言わねぇじゃん?」
……………
だから、それは……
ん!?なんでだろう…?
あーーーわかんないっ!!
「とにかく、何か羽織ってよ?」
「嫌だって、言ったら?」
「淳と口聞かない…私」
「ふーん…そんなこと出来るの?」
また、バカにする!!
もぉ、知らない!!
何を言われても、シカトしてやるぅ…
そう意気込んだ私だったが、無理だった…
「じゃあさ、これ何?」
私は、淳の方を見た…
そ、そ、それ……
何で、淳が持ってるわけ?
淳が手にしていたものは、旅行前に、智香とお揃いで買った、勝負下着だった。
「なんで?」
「俺と、口聞かねぇんじゃなかったっけ?」と、言った淳は、ニヤリと笑った。
「そ、それは…」
「それは…?」
「もぉ、知らない…淳なんて、大っ嫌いっ!!」
私は、プィッと横を向いた
ブハッ…
淳が吹き出した
「お前、最高だな?」と、言った淳は、大笑いしている。
私が最高なら、淳は最低だ