澄んだ瞳に
私がベッドルームに行くと、淳は着替えの真っ最中だった…私は俯き、不本意ではあったけど、淳に謝った
「淳…ごめんね?」
「……………」
淳は、私に背中を向けたままで、何も言ってくれなかった。
「……淳…?」
淳は、私の方に振り返ると、少しずつ歩み寄ってくる…そして、私の前までくると、さらに歩み寄って来たので、私は後退りするしかなかった。
ドン!!と、鈍い音が背中で鳴った…私は壁まで追い詰められていた。すると、淳は私の顔の横に両手を付いた。顔も体もピタリと間近にあった…
私は、逃げるどころか、顔を下に向けることも、叶わなかった。
「じゅ…淳?やっぱり…怒ってるよね?ハハッ…」
「澪ってさ…いい根性してんだね?」
口元は笑ってるが、目が…怖いです…
「……はっ?言ってる意味が…」
「わかんねぇなら、教えてやってもいいけど?」
「い、いえ…結構です」
どうせキスしたら、教えてやるとかって言うんでしょ? わかってるって…
すると、淳はいきなり私の唇を奪った…そして、淳の舌が遠慮もなく入ってくる…
く…くるし…い
私は、僅かな隙間があった、淳の胸に手を置き、押し退けようとしたが、手首を握られ、壁に押し当てられた。
じゅ…じゅ…ん…
……や…めて…
体が熱くなり、力が抜けそうになり、立っていられなくなった…
すると、淳は、私の体を受け止めると、やっと唇から離してくれた。