澄んだ瞳に
私は、淳が風邪を引かないように、エアコンの温度を調節したかったが、淳が膝枕をしたまま眠ってしまったので、立つことも出来ず、淳を起こさないように、羽織っていたカーディガンをそっと脱いで、淳に掛けた。
淳が気持ち良さそうに寝てから、随分時間が経った頃、段々足が痺れてきた。
それに、カーディガンを脱いだせいか、体が冷えて、トイレに行きたくなってきた。
どうしよ〜…
淳、起こしたら可哀想だし
しかし、私の気持ちとは裏腹に、体が小刻みに震え出した。
「……ん?どした…?寒いのか?」淳が目を覚ましてしまった。
「起こしてしまったね…ごめんね…」
「わりぃ…また寝てしまったな…」
そんなことより、早く起きてくれないかな?
限界です……でも、恥ずかしくて口に出せない。
あっ、そうだ!!
「淳、足が痺れて…」
早くそう言えば良かった
「あっ!わりぃ…」
やっと淳が起き上がってくれた。
これで、やっとトイレに行ける………
……あれ!?
立ち上がったのはいいけど足が痺れて、上手く歩けない………
ペンギン歩きになってしまった。
よたよたと歩きながら、やっとトイレにたどり着いた