澄んだ瞳に


ふぅ〜間に合った……

あ〜…スッキリした!!


ソファーに戻ると、淳はタバコを吹かしていた。

「お前、トイレ我慢してた?」

「えっ…あ…うん…」

唐突に聞かないで欲しいよ…
淳にそんなこと聞かれると恥ずかしいんだよ?
見つめられたり、いきなりキスされたり、キスしろって言われたり、さっきみたいに膝枕されたり…
淳は平気?
私は、いつも心臓がドキドキするんだよ?


「雨、止まねぇな…昼飯だけでも、外出るか?旨い寿司食わせてくれる店あんだけど?」

「うん。」

それから、お兄ちゃんたちも誘って、一緒に出掛けることになった。

外は、土砂降りの雨だった
傘を借りて車まで走ったが、あまり傘は役に立たなかった。


淳が言ってたお寿司屋は、ホテルから30分ぐらいのところあった。
このお店も、淳は前から来ていたようで、大将と懐かしそうに挨拶をしていた。それに加え、お兄ちゃんのことも知っていた。
この海に遊びに来た時は、必ずこのお店に、お寿司を食べに来ていたそうだ。


雑談を含めると2時間ぐらいは、お店にいた。

お兄ちゃんの奢りとなった昼食だった。

店の外に出ると、雨は止んでいた。


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