澄んだ瞳に
ヤバイな、と思った。
俺としたことが、大失態だった。
澪も、黙り込んでしまったじゃねぇか……
突然、自分の名前を呼ばれちまったんだもんな……
驚かねぇ方が、おかしいぜ
俺は、会話を再開させようと、聞いてるのか?と、声を掛けた……
あいつは、慌てて、はい。と返事をした。
返事をしたものの、また困っちまってるぜ……
今度は、何を喋ったらいいのか?ってな……
そして、あいつの思い付いた答えが、ありがとうございました。だった……
礼を言ってる澪に、酷だとは思ったが、聞いちまった……
ほんとに、感謝してんのか?ってな……
澪は、もちろんです。と答えたな。
俺は、そこで!
人の弱みに付け込んで。というやつをやってみた……
今度、俺に付き合え!
何て、返事する? 澪……
あいつは、はい。と、返事した。
は――……
良かった!!
断れていたら、俺、立ち直れねぇよ……
半ば強引だったが、うまくいった。
澪の携帯番号も教えてもらったしな……
後は……
俺の気持ちを、澪に伝えること……