澄んだ瞳に




家に着いた。




今日は、ママが出かけると言っていたので、鞄から鍵を取り出し、鍵を開けて、中に入った。




「ただいま……」




…………。




誰もいないのに、つい癖で言ってしまってた。




洗面所で、手を洗い、台所に行き、冷蔵庫からジュースを取り出し、コップへ注いだ。




私は、ジュースの入ったコップを持って、2階の自分の部屋に行った。




鞄をベッドに放り投げた時だった。




♪〜
メールの受信音




私は鞄から携帯電話を取り出して、メールを見た。




智香からだった。




From 智香
sub 無題

―――――――――――

澪からの電話を
矢崎さんは、きっと、
首を長〜〜〜〜〜くして、待ってるよ。

―――――END―――――



矢崎さんからの電話がかかってきてから、4時間近く経っていた。




はぁ〜……

深いため息が出る。




私は智香に返信メールを打った。




―今からかけるから―




智香にメールを送信して、そのまま、着信履歴から、矢崎さんに電話をかけた。



< 53 / 277 >

この作品をシェア

pagetop