澄んだ瞳に
ガキと自己チュー 〜淳side〜
会食を済ませると、すぐに澪に電話をかけた。
さっき、澪から聞いた携帯電話の番号を走り書きしたメモを見ながら、ボタンを押す。
ピッ、ポッ、ピッ、パッ、
…………
プルルルー
プルルルー
プルルルー 早く出ろよ!
プルルルー 遅い!
コールする音を聞く度に、イラついた。
プルルルー 何で出ねんだ?
プルルルー おーい!
カチャ
「お前な〜……『ただいま電話に出る事が出来ません。ご用件のある方は………』
チェッ!
文句の一つでも言ってやろうと、お前な!と言いかけたところで、留守電のアナウンスが流れた。
『発信者の後に、お名前とご用件をどうぞ。』
ピー
「俺だ!お前、なんで電話に出ねぇんだ? 何時になってもいいから、電話しろ!」
留守電に伝言を入れ、電話を切った。
タバコに火を付け、煙を吐き出すと同時に、長いため息に変わった。
フハ――――