澄んだ瞳に
「遅いっ!」
また、やってちまった!
確かに、俺が澪に電話をかけてから、4時間が経っていた。そういう意味では遅い。
だが、俺は、怒るように言っちまった。
澪は 「はっ?」と一言だけ、発した。
そりゃそうだろ。
電話をしろ!と言われ、かけたら、第一声が、遅いっ!だかんな。
ごめんな、澪……
俺が怒ってると思い、澪は謝った。
ほんと、すまねぇ。
「今度の日曜日、10時に駅で、待ってろ!」
用件は伝えた。
澪は、詰まりながらも、「はい」と、OKしてくれた。
やったぁー
俺は、心の中で、叫んだ。