澄んだ瞳に
家の近くの公園の前で、車が止まった。
「こっからだと、すぐだから、一人で帰れんな?」
「うん。」
「家の真ん前まで、送ってやりてぇけど、お前の親が見たら、心配すんだろ?日を改めて、きちんと挨拶に行くから。」
「うん。わかった。」
矢崎さんが、パパやママの事までを、気にかけてくれてるのが、嬉しかった。
「お前のメルアド、赤外線で、送って?」
携帯番号は教えたけど、メルアドはまだだった。
矢崎さんから、携帯を受け取ると、赤外線でメルアドを送った。
「私も、矢崎さんのメルアド、もらってもいいですか?」
「当たり前!」
矢崎さんのメルアドを、私の携帯に送った。
「今日は、どうもありがとうございました。一生に残る素敵な一日でした。」
「あ〜……」
また、いつもの、一言だ
と、思った。
すると、
「俺もだ。今日の事を忘れず、一生、お前を大事にすっから。二度と泣かせるようなことは、しねぇから……」
私のおでこの髪をかき分け
キスをしてくれた。
また、顔が赤くなった。
「お前、可愛い過ぎる」
恥ずかしくて、俯いた。