澄んだ瞳に



リダイアル発信


智香……


ピッ!


プルルルー


「澪、今日どうだった?」


やはり、核心部分を突いてきたか……


経緯は後で話すことにして結果を先に伝えよう。



「矢崎さんと、付き合うことになりました。」



「……えっ?なんで?」



「なんで?って、矢崎さんに告白されたからだよ。」


「……………」



「……もしもし?」



「………………。」



「智香、聞いてる?」



「…………マジ!?」



嘘付いて、どうなるのよ……




「……えっ?」



「今日逢って、いきなり、告白されたの!?」



「……うん。」



「うそ―――っ!?」



「……嘘じゃないよ…」



「すご―――い。こんなことって、あるんだね……」



「……こんなこと?」



「矢崎さんも、澪に一目惚れしてってことでしょ…」


「……そうじゃないみたい…」



「……どういうこと…?」


「私もよくわかんないけど…高校生になった私を見て好きになったって言ってたの……」



「…それって、前から澪のこと知ってたってことよね……」



「……そうだと思う…」



「矢崎さんに確かめたの…」



「私も、突然だったし、ビックリしたし…聞き返すことは出来なかったんだ…」


「そっか……また今度聞けばいいよ…でも、よかったね、おめでとう……」


と、智香は言ってくれた



「ありがとう、智香」




その後、結婚を前提として…と言った時…


智香は、


凄い!凄い!凄い!と連発していた……





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