澄んだ瞳に
私は、朝に干した、お兄ちゃんの、お布団と枕を取り込んで、ベッドにセッティングした。
寝るとこも、完璧だね!
外で、車の止まる音がした
すると、
「澪……お兄ちゃんが帰って来たわよ〜。」
下から、お兄ちゃんの帰宅を知らせる、ママの声がした。
「は〜い!すぐ行く〜」
私は、急いで階段を下りた
玄関では、ママが出迎えていた。
「おかえり、悠哉。」
「おかえり、お兄ちゃん」
お兄ちゃんは、大きなスーツケースを玄関の中に入れた。
「ただいま、お袋、澪。今日、懐かしい人を連れて来たぜ。」
「懐かしい人……!?」
と、ママが尋ねる。
「あ〜!お袋、ビックリするぜ。」
「……えっ?誰かしら………?」
「さぁ、入れよ。」
と、お兄ちゃんに促されて懐かしい人が、入って来た。
え――――――――っ!?
うっそ―――――――!?
「あら〜……ほんと!久しぶりね、淳君。」
じゅ、じゅ、じゅ、淳君!?
お兄ちゃんが、連れて来た懐かしい人は……
淳だった………
「おばさん、ご無沙汰しております。」
淳は、ママに挨拶をした。
そして、ママが言った。
「さっ、あがってちょうだい。」
「じゃ、お言葉に甘えて、お邪魔します。」
と、言って、淳が家に上がった。
私は、あまりにもビックリして、茫然と立ち尽くしていた。
ママとお兄ちゃんの後を、続くように、リビングへ行く淳は、私の方を見て、ニヤッと笑った。
私は、固まってしまった。