LOVE IDIOT
「司ってデカいね、後輩なのに羨ましいなぁ・・・」

「ん?宮比って先輩なの?」

「え?」





「俺、高一なんだけど(笑)」





・・・嘘?

「・・・嘘ぉおっ!?!?Σ(゚д゚;)」

「じゃあ、宮比はもしかして高ニ?」

「い、いやっ!ち、中ニっ!!」

「あははっ!やっぱね!なーんか年齢不詳だから一瞬、俺も先輩かと思ったよ!」

な、ちょ・・・すいませんでしたぁ!!(年下)

てか・・・え!?
ちょ、タンマ!!待って、思考停止、ウェイト!!

「せ・・・先輩さま・・・!?」

「まぁ、さまって言うほどじゃないけどね」

てか、二年も上でいらっしゃるっ!!(泣)
あ、でも・・・確かに良く見ると男らしい!



せ、先輩だぁっ!!



「ご、ごめんさいっ・・・!!ほ、ホントその・・・すいません!!」

「あはは、いやいや全然良いって!俺も他の後輩達に間違われるし(笑)」

「(つ、司さん・・・それ笑えませんよっ!)」

「まぁ、タメの方が気楽だし!俺、これから宮比って呼ぶけど良い?」

「も、もちろんっ!!」

わ、私なんつー無礼な事をぉ・・・!!



あっ!!



そういや昔、涼と初めて会った時も最初私より年下&女の子だと思ってた!!
『女の子のくせにめずらしい名前してんなぁ』とか思ってた!

これは俗に言う、『空回り』っつーやつか!?!?(お、落ち着け自分!)

「じゃあ宮比も俺の事『司』って呼んで!先輩後輩とかなし!」

「ぇ、え、良いの!?」

「うん、そして敬語もなし!」

お、面白い人だなぁ。

「じゃ、じゃあ・・・『司』」

「うん、よろしいっ!」

・・・あぁ、ペースに飲まれる。
マジ良い先輩だなぁ、しかもカッコイイ!!

これは運命か!?





『君は僕のものだよ』





ゾクッ


「(む、昔の涼の言葉が・・・)」

あの台詞がまさかフラッシュバックするなんて・・・
ま、惑わされるな私!!

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