LOVE IDIOT
私はあまりに幸せで、涼を強く抱きしめた。
意外と大きな涼、それが『男の子なんだなぁ』って実感させた。

「(涼のにおい・・・)」

そういや、私こんなに涼に甘えたことってなかったな。

「ねぇ宮比・・・」

「なーにー」

私は涼の胸にうずくまった。
こうしてるとなんだか落ち着―――――。





「・・・今日は一緒に寝よ?」





ガバッ

「ぅえっ!?!?!?///」

「・・・駄目?」

「い、いやいやいや。だ、大丈夫ですけどっ!?(一緒に寝る!?)」

「じゃあ、僕ふとんしくね」

「ぅ、うんうんうん!!!(てか、もう寝るの!?)」

そう言うと涼は立ち上がって向こうの部屋へと行った。

・・・な、なにが一体起ってるっていうんだ。

「(一緒に寝るっつーのは、ひとつのふとんの中に二人で入るって・・・)」

そういうことですか!??!///

「どどどどーしよう・・・!?(ドキドキドキドキ)」

だ、大丈夫!
別に変な意味で涼も言ったわけじゃないって!!

うん!

ただ、一緒に寝るだけだよね!!
そうだよね!!

ねっ!!(動揺)

「ふー・・・(し、深呼吸、深呼吸)」

うん、大丈夫!!
心の準備は整った!!!

「(よし、なんでも来いやぁ!)」



ガラッ



「出来たよ」

「(も、もうっ!?)」

私は涼の所まで走っていった。
え、まさかね。

まさか、ひとつのふとんじゃ―――――。


「ふとん、ひとつしか無かった」


なんでええええぇっ!?!?!?

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