LOVE IDIOT
私は素早くうつ伏せになる。
大丈夫、まだブラまでは見られてなかった。

うん、間に合ってるよね!?

「(涼なんて・・・涼なんて・・・!!)」

一生かけてでも呪ってやるぅう!!!

「宮比、顔見せて」

「(い、や、だ!!)」

私は言葉で答えるより、首を横に振った。
もう、下手に動けない。

私は浴衣をふとん代わりに羽織ってるから。

動いちゃったら、そりゃあもう大変なことになる訳で。
でも、涼はそんなことお構い無し。

私の顔を自分の方に無理矢理(優しかったけど)向けた。

「宮比」

「っ!?!?///」

私はその時、半泣き状態。
ししし心臓は爆発しそうな勢いで高鳴っている。

佐山・涼。

アンタは私を殺す気か!!!(いや、そうかも!!)

「な、なによ・・・!!」



「泣いてるのって、凄いそそるんだけど」



「し、知らないよっ!!!///(そんだけに顔を向けたのかコイツ!?)」

「待って、じゃあ襲う代わりにこうしよ」

「(まだ襲うつもりだったか!?!?)」

そう言うと涼は私の耳にまた甘く囁く。
低い声が毎回私の体を痺れさせた。





「今日我慢した分、キスさせて」





「はいっ!?!?///」

今日我慢した分って、なにをコイツは我慢したっていうんだ!?
止めてよそういう都合の良い理由で襲うの!!



かりっ



「ひゃぁ・・・!?(ま、また変な声が・・・!!)」

涼は囁くと、ついでに私の耳を軽く噛んだ。
痛くはないけど、く、くすぐったい・・・!!

死ねるよ私!!(泣)

「宮比、可愛い」

「ど、どこがっ!!?///(泣)」

< 107 / 289 >

この作品をシェア

pagetop