LOVE IDIOT
我慢もいい加減出来なくて。
そろそろ、私も反抗することにした。

「り、涼!!!」

「なに?」

「か、体にするなら・・・ほっぺとか、額とかにして?(死ぬ)」

私はなるべく穏便に言った。
これでも頑張ってる方なんだよ!!

「・・・」

「お、お願いだから」

「・・・分かった、いいよ」

「本当!?」

「ただし、」

「(『ただし』っ!?!?)」

しばらくすると、涼は恐ろしいことを言い出した。
震えが止まらない。







「宮比からキスしてくれたら、体にはもうしない」







「はいっ!?!?///」

ほら、やっぱ期待した私が馬鹿だったんだ。
こいつ、なんてこと言っちゃってんの!?

誰がするかってんだ!!

「無理!!!」

「じゃあプラス五回のキス」

「ぇえええ!?(どんだけ!?)」

不公平だろう!!
ていうか話変わってるしね!?

「わ、分かったよ!します、キスします!させていただきますっ!!!」

「(にこり)」

不気味な笑みをしやがって・・・

反則なしだよ!?
勝手にディープキスとか仕掛けないでよね!!

「でも、勝手に凄いキスしてこないでね?」

「凄いキスって?」

「だ、だから・・・ディ、ディープキス・・・と、か」

「あぁ、舌入れるやつの―――――」

「いちいち言わなくていいのっ!!!!!」

私は浴衣を着直し(もちろん涼に背中を向けて)正座した。
涼は普通にあぐら、男の子な感じ。

涼は私の方を見つめている。

すっごい、気まずい&恥ずかしい&無理。



断崖絶壁?!



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