LOVE IDIOT
旅館を出ると、そこにはでっかい観光用バスが待機していた。
う、うわぁ・・・

五人にたいしてバスが大きすぎやしないのか・・・?(心の叫び)

「宮比ー!一緒に乗ろー!!」

「あー、はいはい!」

そう言うと華は私の手を引っ張ってった。
ていうかアンタ、司と一緒じゃなくて良いの・・・?

「華、司は?」

「今日は宮比とラブラブしたい気分なの!!」

「それ、ブラブラじゃなくて?(大いなる疑問)」

そして中に入ると。

「ぉお・・・(凄すぎだ・・・)」

外からじゃ中が見えなかったから尚更驚く私達。
にしても、バスの中にシャンデリア!?!?

そしてなんとテーブル付き!!!



あれか、この旅館はバスさえも輝かせるのか!!(驚異)



「私ここー!!宮比は私の目の前ね!」

「あ、うんっ」

華と私は向かい合う形で座った。
間にはピッカピカに磨かれた見るからに豪華なテーブル。

じ、自分の顔が反射して見えるほどだ・・・

「凄いね・・・」

「なんていうか、上流階級って感じ!?」

そうこう私達が話している間。

後の男三人はというと。



「僕、宮比の隣だから」

「じ、じゃあ俺は華ちゃんの隣で」

「は、お前なに言ってんの?俺が宮比ちゃんの隣だっつの」

「負け犬は黙ってなよ」

「どっちが?」

「はぁ・・・?(怒りMAX)」

相変わらず宮比の(席の)取り合い中。

「ち、ちょっと二人共・・・(俺は一体どうすれば)」



「ちょっと男子チーム!早くしないと勝手に出発するよー?」

私は窓を開けて三人に叫ぶ。
なんか司・・・仲間はずれ・・・?

「今行くから」

「はーい、今行くよー」

「「っ・・・!!!(バチバチバチ)」」

そう言うと二人はあからさまに火花を散らしていた。
アンタら、なにがしたいのさ。

「じゃ、しゅっぱーつ!!!」

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