LOVE IDIOT
しばらく窓を見ると、景色がどんどん緑に変わっていった。
やっぱり、箱根は良いねぇ。





『え〜この度は、箱根、温泉周り旅に参加いただき、誠に有り難うございます』





バスに響き渡るバス運転手さんの声。

「イエ〜イ!!」

「バスドライバーさん、いけー!!」

「ちょ、京さん!?華うるさいって!!」

そんな華は、ただいま炭酸飲料で酔いどれ中(ちなみにコーラ)。
今に怒られちゃうよ!!?

『・・・て』

「え?」



『なんで俺が運転手なんだよ!!!!』



「ぅわ!?」

「(うるさい・・・)」

「だ、誰っ!?」


キキイイィィッ!


「(ぎょわあ!!)」

急に勢い良く止まる大型バス。
大丈夫、後ろに車はいない。



うん、止まるなら最高の場所だよね☆



「ど、どうしたのっ!?!?」

「華ちゃん大丈夫!?」

「し、死ぬのっ!?私達もしかして死んじゃうのっ!?!?(パニック)」

「宮比ちゃん、怪我はない!?」

目の前にいる華はパニック状態で混乱している。
よ、酔いすぎだよ。

てか、コーラこぼれちゃってるし!!

「ちょ、運転手さん!?」

「早く運転しなよ」

「(涼、スーパードライ!?)」



『どいつもこいつも・・・!!』



「「え?」」

な、なんだこの聞き覚えのある声は・・・?

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