LOVE IDIOT


『なんで俺が運転せにゃいけねーんだよっ!!!』



キィイーンッ

「痛い痛い痛い!!」

「ぎゃー!!!(泣)」

「耳がぁあ!!!」

運転手さんの叫び声が裏返る。
こ、鼓膜破れるって!!

つーか、誰ですかっ!??!

「ちょ・・・なんなんですか!?」

「早く運転しろよー!!」

客席にいる皆は運転手にブーイング、罵声、まぁ・・・その他もろもろ(言えません)。

そして、この運転手。

なんと。



『貴様ら、俺を誰だと思ってやがる!?』



「だ・・・(誰って・・・)」

出っ歯で、眼鏡で、前見た顔つきの・・・

の・・・





デ・・・出っ歯秘書・・・っ?!!?(本名:津田・真五郎)





「ちょ、アンタ!!」

「この前の!?!?」

『軽々しくアンタとか呼んでんじゃねぇっ!!!俺は津田・真五郎、岡野社長の特別秘書だっ!!』

「(と、特別秘書だったんだ)」

ま、まさかまた会うなんて・・・
つか、なんでココに!?!?

「お前・・・(宮比の仇)」

なぜか涼は眉間にしわを(思いっきり)寄せて、立ち上がった。
ちょ、なにそんな怒ってるの?

目、目が座ってますけども!?

「この前はよくも僕の宮比を傷つけたよね、覚悟してよ?」

「ちょ、涼っ?!(誰!?)」

『(だ、誰だ!?)き・・・気安く俺に触るんじゃない!』

「って涼、さりげなく宮比ちゃんを自分のものにしてんじゃねーよ!!(怒)」

「今は君に構ってる暇ないから、黙ってて」

「涼!??!(恐怖)」

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