LOVE IDIOT
「あれ〜・・・?」
何度も何度もかご達の中をチェックするが、ない。
私の命よりも大切な携帯ちゃんが・・・
ないっ!!!
「(どうして?私が一体なにをしたっていうの?)」
だんだん不安になってきて、ネガティブなことしか考えられなくなってきた。
「やっべ・・・!」
外はもう暗くなっている。
急にさっき涼が言った一言を思い出す。
『ここ、暗くなるの早いから』
はい、ものすごく!!!(泣)
「一体どこなのぉ〜!?!?(汗)」
携帯携帯携帯・・・!
しばらくして、ガサゴソと私が必死こいて探していると。
キラッ
「っ!!!!」
一つのかごの端っこに、キラキラと光る宝石の様なものが。
も、もしかして・・・!
「あ、あったぁー!!!!!」
去年、華が買ってくれたサファイヤ(もちろんフェイク)のストラップ!!
良かった、やっと見つかったよぉ〜・・・!
「ていうか暗っ!!」
早く戻んなきゃ!!!
カーカー・・・
「はー・・・はー・・・!!」
ち、ちょっと待って。
これ全体的におかしいと思うよ私。
だって、だって・・・!!
「ここ・・・どこ・・・!?!?」
なにこれ、森ぃー!?!?
「(やばい暗くてなにも見えないっ!!!)」
早瀬・宮比14歳、人生最大の危機にいます!!