LOVE IDIOT


「・・・?」

携帯が鳴っている、メール・・・?
私はすぐさま携帯を開く。

「・・・涼・・・?!」


ピピッ


―――――――――――
件名 大丈夫?
―――――――――――

今どこ、遅いけどどうかした?
返信ちょうだい。

―――――――――――


「(涼さま・・・!!)」

私は超ハイパーモードで携帯を打つ。
とにかく手っ取り早く、かつ早く!!

届け、私の思い!!(変なかけ声をつけるな)

 * * * 

ピピピッ

「っ!(来た)」


―――――――――――
件名 助けて
―――――――――――

忘れ物とりにいったら、森で迷子になりました。
助けて、お願い。

暗くて怖いよ。

―――――――――――


・・・『助けて』・・・!?

しかも、宮比が『怖い』なんて・・・

僕は心配でたまらくなり宮比に電話することにした。
繋がってくれ・・・!



プルルルッ
プルルルッ

・・・ガチャッ



「(かかった!!)もしもし宮比っ」

『・・・涼?』

「僕の声聞こえるっ?今どこっ」





「い、今どこって言われても・・・」

こんな暗い森のなか、どこって言われても説明出来ないよっ!!!
でも、携帯は圏外じゃないみたいで良かったぁ・・・

『宮比、今からそっち行くから絶対動くな。分かった?』

「え、でもめっちゃ暗いよ・・・?森だよ?そんなとこで私を見つけようなんて、無理だよ・・・!」

『なに言ってるの?僕に出来ないことは無いよ』

「でも・・・」

嫌だ、涼にまた迷惑かけるなんて。
もうすでにみんなに迷惑かけてるっていうのに・・・

『・・・宮比、良く聞いて』

「・・・?」





『絶対に、僕が見つけ出す』





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