LOVE IDIOT

大好き

14年間の幼馴染。

17年間の幼馴染。

どこがどう変わっているなんて、年齢差だと思うけど。
僕は、私は、気にしない。

大好きな人の隣は居心地のいいもの。
それは、年代が変わっても、歳が変わっても、変わりきれない。

そう、
愛が覚める。


 LOVE IDIOT
  大好き


「だ、大好き・・・!?」

って、言われても困りますっ!!
私は立ち上がろうとした、でも。

なぜか、動けない。

緊張?か、金縛り?
いや、違う。



まんざら、嬉しくて動けないみたいだ。



「(う、動きたくない・・・)」

・・・え、ちょ、今私なんて思った!?

私は我に返り、また涼を見つめる。
こ、この位置キっつー・・・!///

「(り、涼はいつもこんな感じなのかな・・・?)」

涼はさっきから微笑んでいる。
だからそのサービスは反則・・・///

「なんかありがとうね宮比・・・」

「(しゃ、喋った!!)ぇ、いや、うん」

突然喋り出す涼に私は戸惑う。
い、いきなりぃ〜。

「僕、ドア開けた時、目の前に宮比がいて凄く嬉しかった・・・」

「そ、そうっすか・・・///」

な、なんか涼・・・正直?
そのまま涼は話を続けた。

笑顔が可愛い。

「・・・お粥、本当に美味しかったよ宮比」

「ぇっ、本当!?」

「うん」

涼の笑顔に私の胸はキュンと跳ねる。
ヤバい、こっちまで笑ってきそう。

布団の柔らかさが、二人の気持ちを優しくする。

「・・・宮比」

「ん?」

まだ少し咳をする涼、でも熱は少しづつ治ってきているのが分かった。
私は笑顔で答える。

「僕、宮比の幼馴染で本当に良かったと思うよ・・・」



ドキッ



ふいに打ち抜かれる私の胸。
甘い言葉に私は泣きそうになった。

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