LOVE IDIOT
「・・・大丈夫だよ涼」

私達、もうこの関係長いじゃん。
どっちかがいなくなるなんて、ありえないよ。

「よし、お前はとりあえず薬飲んどけっ!」

「・・・ん」

私は涼を起こして薬を三錠とお水を渡した。

それを頑張って飲み干す涼。
さっきよりはマシな顔色になってきた。

「あ、涼。私、今日はここに泊まって良い?」

「・・・?・・・なんで・・・」

「いや、だって言ったじゃん。熱が治るまで看病するって」

「言ってない・・・ていうか、宮比うつるよ・・・?」

「ううん、大丈夫。うつらないからっ!!」

「(その自信はどこから来るんだ・・・)ケホッ・・・」

「じゃあ、お母さんにメールしとこ」

「・・・ん」


 * * * 


ピピピッ


「かーさーん、メール来てるぞー!!」

「誰からー?」

「えっと・・・あ、宮比からー!」

「じゃあお父さん返信しといてー」

「分かったー!」



ピッ



「・・・なぁっ!?」

―――――――――――
件名 お母さんへ
―――――――――――

今夜は涼の家に泊まることにします。
しばらく学校には熱で行けないかもしれないです。

先生に言っといて下さい。

(^3^)宮比
―――――――――――

「か、か、か・・・!!(ガクガクガク)」

「お父さんなんて返信した?」

「母さん、俺は・・・宮比・・・!!!」

「ちょ、なにお茶こぼしてんの?!」

「まだ嫁に行くには早過ぎると思うんだあああぁぁっ!!(泣)」

「お父さんっ!?!?近所迷惑になるから大声で叫ばないでよっ!!」

「お、俺は・・・俺は・・・!」

「しっかりしてよ!もう、一体なんて書いてあったのよ!?」

「ち、父親失格なんだ・・・!!(バタリ)」

「え、ちょ・・・おとーさーんっ!?!?」


 * * * 


「オッケ、完了♪」

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