LOVE IDIOT
「そう言わずに、お願いっ!!主将に言われたんだよっ!!」

「しゅ、主将!?(そこまで!!)」

「え、凄くない?主将だよ?主将から誘われたんだよ?」

「だけど・・・」

主将に誘われたからって別に興味ないし男前になりたくないし・・・
つーか何で私?

「司、なんで私?」

「昨日、宮比さぁ泥棒退治したじゃん!あの一部始終、主将が見てたんだよ!!」

「えぇっ!!?」

「で、『これは凄いっ・・・!!』っつって今日俺にぜひ剣道部に入ってもらいなさいって!!だから宮比!俺、宮比が入ってくれないと主将に殺されるんだ!!だからお願い!!」

「え、えぇ〜・・・?」

嫌だよ、そんな理由で剣道部なんて入りたくないよ・・・
私、これ以上は男前になりたくは―――――。







『君は僕のものだよ』







「やっぱ入るっ!!!」

「「え」」

あ、あんな簡単に涼に毎回襲われるなんて・・・
涼も悪いが、襲われる私も私だっ!!

で、剣道部。



男前=強い!!(違う)



よし、完璧じゃん!!
入ってやろうじゃんか!!

「え、宮比入らないんじゃ・・・」

「華!私、今より強くなってみせるからっ!!」

「(なんか目が輝いてる・・・)ま、頑張れば?」

「え、宮比ホント!?」

「うん!!私決めた!絶対、涼より強くなってそんで・・・」

「そんで?」





「そんで涼を私の下僕にしてやるんじゃあぁっ!!」





「「(揺るぎねぇっ!!)」」

< 18 / 289 >

この作品をシェア

pagetop