LOVE IDIOT
こうなったら私の決意は固いぞ!!



『じゃあ、この用紙に名前とクラスを書いて直接後で剣道部に来てくれるかな?』



と、言われた矢先。



「なんで剣道部に直接行かにゃいけんのさ・・・」



うわぁ・・・
今更だけど、やっぱ剣道部入りたくないなぁ(本当に今更だな)。

いや、でも涼に襲われないためだもんっ!
これは久々に本気でやらなければ!!

「剣道部・・・ココだよね?」





ガラッ





「ど、どぉ〜もぉ〜・・・?」

「あ、宮比!!」

「司!用紙持ってき―――――」





「おおぉっ!!!早瀬宮比!!来てくれたかっ!!」





急に私と司の間に入ってきたゴツい先輩。
フルネームでお出迎えですかっ!?

「え、あ、はい。つか・・・どなた・・・?」

汗まみれのこの先輩、私の勘ではココの主将だろう。
だって、あまりにも目が輝いているから。

「ん、俺かっ!俺はこの剣道部の主将!二年、仲・忍だっ!!」

ナ、ナカ・シノブ?
なぁーんか聞いた事ある名前だな・・・なんだっけぇ・・・?

「宮比ちゃん!ちょ、ちょっとコッチ!」

「?」

司は私を呼んでなるべく忍先輩にバレないように話してきた。

「(ねぇ、なんか聞いた事ある名前なんだけど仲・忍って)」

「(宮比!主将は二年で全国剣道大会を総なめにした人だよっ!知らないのっ!?)」



こ・・・コイツがぁっ!?(先輩です)



「(あ、思い出したっ!!)」

そうだそうだ!!
コイツに剣道語らせたら一週間かかるってので有名な仲・忍!(二週間だっけ?)

まさかうちの剣道部の主将だったとは・・・

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