LOVE IDIOT
説明しよう。

このちょっと危ない変態男、でも学園一イケメン美少年。
そうです、コイツです。



コイツが私の『守ってあげたい』幼馴染みなんです。



無理難題な奴なんですよ、はい。

「怯えてんの?大丈夫?」

「大丈夫じゃないよっ!!じ、自分が年上だからってチョーシ乗りやがって・・・!!(泣)」

「別に調子乗ってないよ。まぁ、興奮なら少し」

「なんでよっ!!?」

いや本当、こんな可愛い顔して大変態なんですよ。
毎日泣かされてます(もちろん違う意味で)。

「ちょっと大丈夫?」

「ち、近寄らないで!!つーか私の半径1キロメートルは近寄るなっ!!」

「もう10メートルなんだけど」

「うるさいっ!!!」

なんでこんな奴が学園一モテるんだ・・・
私には一生理解出来ない!!

って、だから近寄るなぁあっ!!

「プ、プリン食べた事はホント謝るから・・・だから本当その、近寄らないでそのまま後ろにさがってくれたまえ・・・!!!」

「嫌だ、そしたら宮比との距離が遠のく」

「むしろ私はそれを望んでるからっ!!」

プリーズ!!(泣)

「じゃあ・・・良いよ、プリンのことはチャラにしてあげる」

「ぇ、ほ、ホント!?」





「まぁ、宮比が僕の彼女になったらの話だけど?」





「一生無理だっ!!!(逃走)」

一瞬でも期待した私が馬鹿だったよ!
ていうかホントもう・・・えんがちょってしたい!(私の馬鹿!)

私はここからかなり遠い自分の教室に向かった。
涼様、神様、仏様。

お願いだから無事に教室に着かせてくださぁあい!!

「(も、もうすぐだ・・・!)」

私の必死な願いが届いたのか、あとそこを曲がったら教室だ。



「陸上部ナメないでくれる?」

「きゃあっ!!?」



ガシッ



「もう逃げられないよね」

・・・ッ!!(心の底から恐怖しか生まれない)

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