LOVE IDIOT
「そんなに嬉しいんですか?」

わああああ、嬉しいに決まってるでしょー!!!

「うん!涼はこんなこと一度もしてくれなかったし、斉藤さん服のセンスいいし!!」

さっきから胸のドキドキが止まらない。
笑顔が絶えないよ!!

てか、私ほっぺが熱い!!

「あ、早瀬さんって駅どっちですか?」

「わ、私こっち!」

私はJRのほうを指差した。

「斉藤さんは?」

「俺もこっち(にこ)」

か、帰り道一緒・・・!
なんか私、だんだんキャラ変わってきている気が!!(汗)

「じ、じゃあ私きっぷ買ってきます!///」

私は急いで走っていこうとした。





グイッ





一瞬、止まった。

「早瀬さん」

斉藤さんの手は暖かかった。

「えっ」

私は腕を掴まれていて。

心臓が止まりそうな、
でも脈が急加速。



ドキドキ
 ドキドキ

ドキドキ
 ドキドキ



唇が、いっきに近くなった。

「・・・」

私、キスされる。







「これは見逃せないね」







聞き覚えのある声。

「!!」

私はなにがなんだか分からなくて。
信じられなかった。

信じようとした時には、



ギュッ



「宮比は―――――僕のだよ」



後ろから、抱きしめられていた。


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