LOVE IDIOT



翌日。



いつもの街角、いつもの教室。
全てが違う物のように見えた瞬間。

それは、





「っはよー早瀬ちゃん!!」

「おはよう宮比」





・・・華、藤堂さん。

今日のランチなに持ってきたー?(現実逃避)



出たなこの自称カップル!!(酷)



「さっさと出て行ってもらえません?授業の邪魔です先輩」

「宮比の敬語が聞けるなんて、この世も終わりだね」

「んだとこのドS」

「み、宮比ちゃん!とりあえず、お、落ち着こう!?」

今にも涼をぶっ飛ばしそうな私。
そんな私を抑える藤堂さん。

い、いや落ち着け。
藤堂さんの言う通りだ。


昨日、決意したばっかりじゃないかっ。


集中して・・・深呼吸・・・
スーハー・・・

スー・・・





「なぜここにいるっ!!!」





「学園一の美少年という権限でこの一週間、宮比の学年になったから」

「ただお前、自慢したいだけだろ!!」

「ちなみに先輩も宮比の次に男前という権限で来たから」

「イエーイ☆」

「っく・・・!!(ツッコミどころがありすぎるっ!!!)」

昨日とは打って変わったこの空気。
なんなの!?



自分がウザく感じる!!!←



「というわけで、宮比と斉藤、君達の席は一番前の真ん中になったから」

そういうと涼はその席を指差した。

「僕と先輩は宮比と斉藤の席使うから、よろしくね」

「はぁあっ!?!?!?」



理解できません!!




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