LOVE IDIOT
「僕はこうして先輩とラブラブ、またはイチャイチャさせていただきますから」

「早瀬ちゃん髪切ったんだねー!!♡」



『または』っ!?!?
『髪切ったんだね』っ!?!?

こ、殺してぇっ!!!←



「ちょっと、アンタ自分が先輩だからって―――――」





「いくらなんでも横暴すぎますっ!!」





「さ・・・斉藤さんっ!?」

急に斉藤さんは私の目の前に立って手を出して、私を守るようにしてくれた。

大きな背中。
いつもはか弱い斉藤さんが涼より強く見えた。

「なに?正義の味方のマネ?君には無理だと思うよ」

「なんですかイキナリ・・・自分達の教室に戻って下さい!!」

そ、そうだ!!
いけー斉藤さん!!

「・・・あのさぁ」





ガタッ!!





『!!』

柴崎さんが目の前にあった机を蹴った。

「君・・・先輩ナメるよ、どうなるか分かる?」



グイッ!



「っ!!」

「ちょ・・・!」

すると柴崎さんは斉藤さんの胸ぐら掴んで、なにか耳に囁いた。



「・・・!!」



急に表情が変わる。
恐怖・・・じゃない、驚き?

「・・・分かった?」

「・・・」

「え、ちょ、えっ!?な、なに斉藤さん!!」

「・・・今は先輩達に従いましょう」

「ぅええっ!?!?」



立場逆転っ!?!?




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