LOVE IDIOT
「うるせー!!///」

そう叫ぶアキ、まぁ・・・しょうがない。
私、アキのドレス姿とか想像したくないし←

「そういうわけで、君は今から小人だ。よろしく」

「えー!?(傍若無人!!)」

「つーわけで、僕と宮比が主役だから」

「主役!?」



ぶっちゃけ王子、脇役よ!?



「と・・・とりあえずこの役の人達は放課後、生徒会室に来て下さい!以上!」


 * * * 


「ねぇ、宮比」

「んー?」

三時間目、美術。
私は華を描いていた。

「集中しているところ、悪いんだけど聞いていい?」

「んー、いいよー」

「あのさぁ・・・宮比、王子ひいたでしょ?」

「んー」

「で、先輩がシンデレラじゃん」

「んー」





「・・・キスシーン、どうなるんだろうね」





バキッ


「鉛筆おれたっ!!」

「凄い力だね」

「いや、華が急に変なこと聞いてくるからでしょ!?」

「別に質問じゃないよ〜」

「いや、でもねぇ!!///」

タイミングというものがあるだろうが!!

私は新しい鉛筆を持ってきた。

「新品だったのに・・・」

「ていうか、フツーにキスすんの?それとも・・・」

「キスって選択肢あったっけ?」

「ある!」

「普通はない」

「挨拶代わりのキスと、愛のキス!!」



ねぇよ!!



「馬鹿じゃないの!?///」

私はまた鉛筆を折りそうな勢いで言った。

「失礼な。恋の達人と言ってもらいたいね」

「どこが!!」


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