LOVE IDIOT
「あ、宮比」

ってなんつータイミングで現れたんですか涼!
さりげなく接してくる涼に慌てて答えた。

「い、衣装どうだった?」

「バッチリ、サイズもぴったりだった」

「そ、そう・・・(汗)」

「宮比、キャンディ」

そう言うと涼はいちごみるくを私に渡した。

「あ、ありがとう」

な、なんか無意識にムカつくなぁ涼・・・(とばっちり)。

「あ、そういえばさ」

「?」





「ブラ、水色だったんだね」





・・・。

「佐山さーん!もう一度、試着お願いしまーす!」

「はーい、宮比また後でね」

「・・・」



・・・結局バレてたのかよぉっ・・・!!///



 * * * 


ガシャンッ!!


「おいおいおい!なにしてんだよ木島!!」

「新吾くんっ!?」

「ゎ、ワリー・・・転んで板壊しちまった・・・」

「おまっ・・・血ぃ出てんじゃねぇかよっ!!」



ガラッ



「藤堂さーん、聞いて下さいよー涼が―――」

「おい木島!大丈夫かっ!?」

「え・・・?」

「ちょ、あれ新吾じゃない!?」

「血、出てる」

叫び声、錯乱状態の生徒達、緊張の中。

「あ、宮比ちゃんっ!」

「どうしたんですか!?あ、あれ木島さんっ・・・!」

木島さんが床に倒れている。
頭からは赤黒い血、かすり傷もあった。

鼓動が、増す。



「木島さん!肩かして下さい!保健室に運びますっ!!」



「宮比ちゃん!」

「宮比っ!」

「藤堂さんは先生を呼んできて!!」

「う、うんっ!」


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