LOVE IDIOT


  *五日目*  


文化祭まで後二日。

校門は色とりどりの飾りつけをされていた。

「明後日かー」

「もうすぐだよー?」

日が経つのは早い。
本当に早い。

みなさん、文化祭より凄い事が明日あります。





さて問題。





明日はなんの日?



「宮比の誕生日」

「即答しないでよ!!」

「え、だってそうでしょ?違うの?」

「いや、めちゃくちゃ合ってますよ?けど、もうちょっとボケてから答えちょうだいよ!」

「ボケんの?いちいち?」

「いちいちっ!!」

「めんどくさぁ〜・・・」

華にあっけなく答えられちゃいましたけど。

そう、明日は私の十五回目の誕生日!!
今日はいやにテンションが高いんです!!

「ルンルンだね宮比」

「涼!」

「明日が誕生日だから?」

「そーらしいですよ、もうウルサくてウルサくて」

「いや、ウルサくないよっ!?」



ちょっと騒ぎすぎたかもしれないけどウルサくはないよ!?(矛盾)



「早瀬ちゃーん!」

そんなこんなで柴崎さんが到着。

「おはよー早瀬ちゃん!寒かった〜!!」

「おはようござーますっ!!」

「なんか私ぐらいテンション高くない早瀬ちゃん!?」

そりゃあもう!
なんてったって誕生日ですからね!!

テンション高いに決まってるじゃないですかい♪

「あ、そっか!明日、誕生日だったよね!!オメデトー!!」

「ありがとうござーます!!」

「宮比、せめてその言い方は変えたら―――」



「ありがっざーます!!」



「駄目だねこれは」

「無視、しばらく無視っときましょう」



あぁっ!!ちょっとみんなっ!!(泣)




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