LOVE IDIOT



 *翌日*  



朝は少し雨が降っていて、だけどすぐに止んだ。
待ち合わせ場所はヤングシティーの時計の下。



私は今、一番にいる。



「(集合時間は確か10時だったよなぁ・・・)」

そして只今10時ちょうど。

少しだけ心臓がドキドキしてます。
ちょっと、つかかなりテンション高め。

「(てか温泉なんて久しぶりだなぁ)」

涼の家、もとい旅館は、温泉で有名なあの箱根にあるらしい。
そして滞在期間、なんと一週間。

良いのか先生っ!!

「(早くみんな来ないかな?)」





『宮比は無理しすぎ』





無理しすぎかぁ・・・

「そうかもね・・・」



「どうした宮比」



「なっ!?!?」

ふと後ろを後ろを向くと、そこには涼が立っていた。
そして。

「(私服かっこいい・・・)」

「私服、可愛いじゃん」

「え」

「ま、いつも可愛いけど」

「(なっ!?///)」

い、イキナリの不意打ち攻撃に戸惑う私。
なにを悟った涼っ!!

「(コイツは・・・!)り、涼、みんなは?」

「まだ見てないけど」

「うそー?」

私は腕時計を見る。

只今の時刻、10時半。
そして上の時計もチェックした、10時半。

おっかしいなぁ・・・

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