LOVE IDIOT


  *六日目*  


『誕生日おめでとう!!』

クラスに入ると同時に小さな爆発が聞こえた。
爆発というよりも・・・

「クラッカー・・・?」

「はい!これプレゼント!!」

「私もこれ!」

「俺も!」

「ちょ、ちょ、ちょ」

両手に持ちきれないほどのプレゼント。
華に藤堂さんに司に、その他もろもろ。

ものすごい量。

「今日みんなでお祝いしようと思うんだけどどうするー?」

「カフェとかー?」

「えっと・・・」

急な話に戸惑う私。
え、ちょ、待って待って!!



「今日はだーめ」



後ろから聞こえる声。

「今日は僕と過ごすから」

「り、涼っ」

涼が私の首に抱きついてきた。

息がかかる。
すっごい・・・距離近い。

ヤバ、変に意識が・・・

「さ、触る―――――」

「ん?もっと触って欲しいの?」

「っ!!?///」



触るなー!!



「違う!!触るなって言おうとしたの!!」

「へぇ?」

「なにその目!!」

本当はもっと触って欲しいとか思ってるんじゃないの?って目ーするな!!
思ってないからっ!

「ま、とにかく今日は一緒に過ごすんで」

「えー?先輩、独り占めー?」

「一応、彼氏だから」

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