LOVE IDIOT
「ちょっと、エロいよ宮比」

「『エロ』っ!?」



ちょ、いや別にそんなつもりでは・・・!!!(混乱)



「ていうか、シンデレラすっごい背高いな・・・」

「うるさいよ華!!(泣)」

「王子よりデカい姫とか初めて見るんですけど(笑)」

「シャラップ!!」

あー・・・
うち、女なのに・・・



「うわっ!!佐山さんっ!?」



後ろから衣装係の人がやってきた。
あまりの涼の変わり様に驚いている。

ねぇ、私は?私は?(しつこい)

「ていうか王子、変わってもらった方がいいんじゃない?チビだよ?」

「涼ぉおっ!!(泣)」

意味わからんわー!!



「・・・まぁ、でも」



涼に手で顔を上げられた。





クイッ





「ヘタレな王子も僕は好きだけど?」



ボッ!!///



「シ、シンデレラが王子を誘惑してどうするっ!?!?///」

「え、いいじゃない。それ使えるわぁ」

「監督っ!?∑(ノ゚⊿゚;)ノ」

「でしょ?いいじゃんやろうよ、シンデレラだってモテるんだからさぁ」

「おいおいおいっ!!」





倉橋さんの努力を泡にする気かっ!?





 * * * 


ガラッ


「ただいま戻りました〜・・・」

「やっぱ誘惑は駄目だったかー」

「当たり前でしょうっ!?」



シンデレラが王子を誘惑するなんて、前代未聞だよ!!




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