LOVE IDIOT

甘い文化祭

触れる肌。
ブラウスのボタンがはずされる。

首筋のキス。
柔らかい髪。

静かな学校。
君の息が伝わる。

震える手。
暖かい君の唇。

甘いひとときを、君と。


 LOVE IDIOT
  甘い文化祭


「今日はさぁ、宮比の誕生日なの」

『うっす・・・』

「それをぬけぬけと・・・良くこんな馬鹿な真似できるよね君達」

『うっす・・・』

「しかも僕達、明日文化祭で忙しいんだよ」

『うっす・・・』

「君たちに付き合ってる場合じゃないんだよね」

『うっす・・・』





「全く・・・皆殺ししたい気分だね」





『・・・すみませんでしたぁああ!!』


 * * * 


「あんな脅し・・・しなくてよかったのに涼」

「あれぐらい言っとかないと馬鹿は一生、治らないからね」

「(怖い・・・)」

あの鬱陶しい状況から一変、私達は今。

「と、とりあえずお茶飲む?」

「ん」





私の家(部屋)に来ています。






しかもこういう時に限って親が仕事で帰ってきていなかったりして・・・
おかしいだろこの設定・・・



〜キッチン〜



「はぁ・・・」

ていうか、普通カフェとか行かないっ!?
彼女の誕生日に彼女の家かよ!?

別に悪かーないけど・・・

「おかしいだろ・・・」



ぎゅ。



「なにが?」




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