LOVE IDIOT
「ちょ、涼マジで離していただけませんか・・・!!」

な、なんか迫力が違うよ今日の涼は・・・!
なぜか涙腺が緩む!!

「泣いてる宮比もそそるよね」

「そそらねぇよっ!!(涙腺引き戻し)」

何考えてんだコイツ!!

変態だよ変態!ていうか今、授業中なんだよバカヤロー!!
お前なんか・・・じ、地獄に落ちちゃえ!!

つか、本当に早く行かせてくれぇえ!!

「涼!マジ、今授業だから!お願いだから離して!!?」

「うーん・・・ちゃんとお願い出来たらね」





いっそ死んじゃえよ!!(゚ロ゚;)





「・・・り、涼、お願いだから離して下さいっ・・・!(殺気を込めて)」

「『様』は?」

「(死んじゃえ・・・!!)り、涼さま!!ねぇ、もう良いでしょ!?」

「ん、宮比にしては上出来」

アンタに言われる筋合いないから!!(泣)
そういうと涼は私を離してくれた。



ぱっ



「そして一生さようならっ!!(バビュン)」

私の必死の願いが叶ったか、ようやく涼という魔の手から脱出出来た。

あいつどんだけドSなん!?
ヤバいよ、ファンのみんな気付けっ!!



ガラガラッ



「すんません遅れましたっ!!」

「おー、早瀬ー遅かったな」

「ちょ、ちょっと事故が・・・(トラウマ蘇り中)」

私は自分の席に座ると、我慢していた汗がドッと出てきた。
こ、怖かった・・・!!



つんつん



「(ん・・・?)」

「み・や・び☆」

「は、華・・・」

「もしかして、佐山先輩?」

「あぁ・・・マジ死ぬかと思ったよ・・・」

この子は私の友達で池之宮・華、なんだかんだ言って涼のファンだ。
そして佐山というのは涼の事。

佐山・涼、17歳。

信じられないと思うけど、さっきも言うように私の幼馴染み。
これでも昔は私の方が強かったんだよっ!?(本当に!)

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