LOVE IDIOT
ガバッ
「り、涼っ・・・」
「・・・汗、かいてる」
「えっ、あ、うん・・・」
心臓が今にも爆発しそうで、隣には涼。
な、なに今の夢。
だ・・・誰?
「大丈夫?」
外はもう真っ暗、一体私は何時間寝ていたんだろう。
相変わらず涼の隣は居心地が良い。
「ぅ、うん・・・って、大丈夫なわけないでしょ?!」
そ、そうだっ。
コイツ、最低な事したんだった。
「い、イキナリ襲ってきたり、変なこと言ったり、自分が襲った事を私が間違えて焼酎飲んだなんて嘘ついたり・・・」
私はさっきまでずっと疑問に思っていたことを、涼にぶちまけた。
ムカつく、なんでそんな嘘つくのさ。
なんで・・・あんなキス・・・!
「宮比・・・?」
「『宮比?』じゃない!!いつも言ってるでしょ!あんなキスしないでよ!!」
「・・・え?」
ったく、そんなキョトンとしやがって。
私には通用しないから!
私はまだまだ言い続けた。
「好きでもないくせに、止めて!なんで涼はいつもそう―――――」
ガシッ
「っ!!」
涼は私の腕を掴む。
え、え、何!?
今度も襲われちゃの私!?
「宮比」
「な、なに!」
ドキドキしながら目をかたくなにつぶる。
あ、頭が痛い。
不安になりながら、私は涼を見つめた。
「なにさ!」
すると、涼から信じられない言葉が。
これが耳を疑うっつーんだなって思った。